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学生voice

企業との共同研究が僕を大きく成長させた


大学院理工学研究科 材料科学専攻2年 
界面物理化学研究室
中野直弥さん(静岡県立藤枝北高等学校出身)
㈱村上開明堂内定

■高校までの私
 高校で環境化学を主に学んでいたこともあり、化学について興味がありました。大学でも学びを継続することを前提に進学先を探していました。静岡理工科大学は地元の理系大学ということでオープンキャンパスに参加したところ、先端機器分析センターをはじめとする施設・設備が中小規模の学生数の割に充実していると感じ、研究がし易そうな環境だと思ったので、静岡理工科大学への進学を決めました。

■大学での私
 物質生命科学科では食品科学や材料科学、環境化学、エネルギー科学など幅広く理学分野の基礎を学び、私は地球環境に配慮した研究を行いたいと考え、大学4年生からの研究室配属では山﨑誠志教授の「界面物理化学研究室」で研究をすることを選択しました。この研究室では、「ゼオライト」と呼ばれる、ナノサイズの穴に色々な分子を取り込む「吸着」という作用がある物質を扱っています。さらに、ゼオライトに様々な機能性物質の性質を加えることで、より機能的な材料とすることを目指す研究を行っています。
 山﨑先生は長らく私の地元藤枝市にある「㈱村上開明堂」(以下、村上開明堂)と共同研究を実施し、様々な成果を挙げています。その中、私が研究室に配属した時が村上開明堂との共同研究で新たな試みを始めるタイミングで、その研究を卒業研究のテーマとすることで共同研究に携わることになりました。
 村上開明堂は“バックミラー”国内シェアNo.1の企業です。製品をつくる工程で必ず出てしまうのが、ミラーの廃ガラスです。私の研究では、その廃材をリサイクルし、世の中に役に立つモノを創り出すことを目指しています。
 具体的には、アンモニアが混在する廃液からアンモニアを除去および回収し、そのアンモニアを肥料の材料に再利用することを目的としています。
 共同研究は、山﨑先生と村上開明堂の担当の方、そして私で研修内容の確認しスタートしました。その後は、村上開明堂さんが研究の素材を準備してくださり、村上開明堂の工場で実地検証の実験を行い、大学に試料を持ち帰って分析し、そしてその結果を報告、の繰り返しで研究を進めています。研究で用いる装置は市販品ではなく、論文を参考にした装置を設計、自作しています。物質生命科学科で学ぶ私ですがこの装置を製作するために電子回路の勉強もしました(笑)。山﨑研究室は元々、必要な装置を自作しているものが多く、抵抗なく進めることができました。また、自分が製作した装置を動かし研究する緊張感と、その装置で研究結果が得られる達成感を感じています。

共同研究は他の学生の研究に比べて、実践的研究であると感じています。できたらいいなという希望的な研究ではなく、どうしたらできるのかを突き詰める実用的な研究であるため、企業担当者の方と意見交換し、研究を進め、進捗を報告しながら進めています。この研究を通じて、社会が求める実用的なものが何なのか、企業が抱える問題は何なのか、どうしたら課題を解決できるのかを考えられるようになりました。また、研究のために何度も現場に足を運ぶことで、村上開明堂の職場や働いている方の雰囲気に触れることができ、この会社で働きたいと思うようになりました。大学4年でこの想いを持ち、より知識や経験を積み重ねるために大学院へ進学しました。そして、共同研究を約2年続けてきた結果が実り、希望通りに村上開明堂から内定をいただくことができました。

■研究を通じて得たもの、これからの私
この研究に用いている材料や手法は、山﨑研究室で主に取り扱っているゼオライトとは違います。しかし、使用する廃材は、ゼオライトと同じ多孔質材料であるという共通点を足掛かりにして、結果を予想した仮説を立て、研究してきました。社会に出てからの仕事も、私が大学で深めた知識・技術がメインではない分野になることも多くあると思います。その時に、主に学んできた理学の知識だけでなくこの研究を通じて得た考える力やコミュニケーション力、装置製作に試行錯誤した経験がきっと活きると思います。
就職後にも、現在の研究に携われればとは思いますが、まずは様々な仕事を通じ会社の風土を知り、その上でこの研究で得た知識や技術、経験を活かせていければと思います。

※学年学科名等は、取材時のものです。
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