刺激を得るたびチャレンジは続く 住宅課題賞2021 審査員賞受賞
理工学部 建築学科2年
森下 空々さん(市立札幌新川高等学校卒)
■大学入学までの私
父親が大工ということもあり建築分野を目指すことは私にとっては自然な選択でした。とはいえ、高校は普通高校だったのでしっかりと建築に触れるようになったのは大学生になってからです。親しみのある建築業界でしたが、大学の進路を考えるまでは特別なことは全くしていなかったですね。
私は出身が北海道で、最初は道内で建築が学べる大学や専門学校のオープンキャンパスなどに参加し進路を検討していたのですが、思い描いた感じの学校に出合えませんでした。私が描いた建築を学ぶイメージはパソコンで設計するばかりではなく、手を動かしてものに触れるということ。そこで、もう少し視野を広げようと考え、親の故郷である静岡に関心が向き、結果として親元を離れ静岡で建築を学ぶ選択をしました。両親も私の意見は尊重してくれました。
■理工科大での私
静岡理工科大学に入学してから取り組むことは、図面をつくる、模型をつくるという「手を動かす」ということが多く、やりたいことと一致していて満足しています。課題の図面や模型を制作することには相当な時間を費やすので寝る間もないくらい忙しい日々を送っていますが、やりたいことと一致をしているから楽しめています。熱中していたら「もうこんな時間に!」ということもよくあります。
刺激を得たのは大学1年の夏に友達と一緒に見に行った先輩たちのバーティカルレビュー※。当時私が取り組んでいた課題と比べるとレベルの差が大きすぎて、率直な感想として1年後ここまで出来るのかという不安な気持ちとともに、先輩の作品やプレゼンテーションを見て、ここまで突き詰めなければならないのかという気付きが得られました。
それ以来、2年生になったら私もバーティカルレビューに出たいと思い、その後の課題制作は先輩方との差を意識しながら制作に取り組んでいました。
父親が大工ということもあり建築分野を目指すことは私にとっては自然な選択でした。とはいえ、高校は普通高校だったのでしっかりと建築に触れるようになったのは大学生になってからです。親しみのある建築業界でしたが、大学の進路を考えるまでは特別なことは全くしていなかったですね。
私は出身が北海道で、最初は道内で建築が学べる大学や専門学校のオープンキャンパスなどに参加し進路を検討していたのですが、思い描いた感じの学校に出合えませんでした。私が描いた建築を学ぶイメージはパソコンで設計するばかりではなく、手を動かしてものに触れるということ。そこで、もう少し視野を広げようと考え、親の故郷である静岡に関心が向き、結果として親元を離れ静岡で建築を学ぶ選択をしました。両親も私の意見は尊重してくれました。
■理工科大での私
静岡理工科大学に入学してから取り組むことは、図面をつくる、模型をつくるという「手を動かす」ということが多く、やりたいことと一致していて満足しています。課題の図面や模型を制作することには相当な時間を費やすので寝る間もないくらい忙しい日々を送っていますが、やりたいことと一致をしているから楽しめています。熱中していたら「もうこんな時間に!」ということもよくあります。
刺激を得たのは大学1年の夏に友達と一緒に見に行った先輩たちのバーティカルレビュー※。当時私が取り組んでいた課題と比べるとレベルの差が大きすぎて、率直な感想として1年後ここまで出来るのかという不安な気持ちとともに、先輩の作品やプレゼンテーションを見て、ここまで突き詰めなければならないのかという気付きが得られました。
それ以来、2年生になったら私もバーティカルレビューに出たいと思い、その後の課題制作は先輩方との差を意識しながら制作に取り組んでいました。
■課題制作からコンテスト出場
設計の授業で取り組んだ課題が評価され、先生の勧めもあり制作した作品を“住宅課題賞2021”に応募することとなりました。この時の課題は2~3カ月間エスキス※を何度も重ね、苦労してデザインを考えました。
私が制作した作品のテーマは「開く家」。実在する袋井市内にある約510㎡の土地にどのような建物を設計するかという課題に対して、人を呼び込む交流の場となる「開く家」を設計しました。隣地に公園がある角地という敷地の特性や建ぺい率※等の条件を踏まえてコンセプトに合う建物を設計しました。
設計の授業で取り組んだ課題が評価され、先生の勧めもあり制作した作品を“住宅課題賞2021”に応募することとなりました。この時の課題は2~3カ月間エスキス※を何度も重ね、苦労してデザインを考えました。
私が制作した作品のテーマは「開く家」。実在する袋井市内にある約510㎡の土地にどのような建物を設計するかという課題に対して、人を呼び込む交流の場となる「開く家」を設計しました。隣地に公園がある角地という敷地の特性や建ぺい率※等の条件を踏まえてコンセプトに合う建物を設計しました。
何度もデザインを考え直して完成した作品でしたので、受賞したという話を聞いたときはやはり嬉しかったですね。
■コンテストで学んだこと
もちろん受賞したことに喜びを感じていましたが、正直、他大学の学生が出展した作品を見て圧倒されました。学内では見たことがないような作品がズラリと並んでいました。1年生の時に見たバーティカルレビュー同様、大きな刺激を得られた貴重な機会でしたね。
テーマやコンセプトの面白さ、模型の作り方、窓の付け方など、この先取り入れていきたいと感じる参考事例がたくさんありました。
同じものを見ても見る人によって意見や感じ方は違うし、デザインには正解があるものではないですけど、これまでの自分を振り返ってみると、自分の発想で考えたものばかり設計してきたと感じました。視野が狭くならないように、建築関連の書物を読んだり、旅行に行ったり等、やったことないことにトライすることや、行ったことがない場所にも行くことが自分を成長させるために重要なことなんだと感じています。
そこで何に出合うかはやってみないとわかりませんが、積極的にいろいろなものにチャレンジすることで「刺激」を得られる可能性は高くなると感じています。そのような機会を作りやすいことが大学生の特権だと思います。
■コンテストで学んだこと
もちろん受賞したことに喜びを感じていましたが、正直、他大学の学生が出展した作品を見て圧倒されました。学内では見たことがないような作品がズラリと並んでいました。1年生の時に見たバーティカルレビュー同様、大きな刺激を得られた貴重な機会でしたね。
テーマやコンセプトの面白さ、模型の作り方、窓の付け方など、この先取り入れていきたいと感じる参考事例がたくさんありました。
同じものを見ても見る人によって意見や感じ方は違うし、デザインには正解があるものではないですけど、これまでの自分を振り返ってみると、自分の発想で考えたものばかり設計してきたと感じました。視野が狭くならないように、建築関連の書物を読んだり、旅行に行ったり等、やったことないことにトライすることや、行ったことがない場所にも行くことが自分を成長させるために重要なことなんだと感じています。
そこで何に出合うかはやってみないとわかりませんが、積極的にいろいろなものにチャレンジすることで「刺激」を得られる可能性は高くなると感じています。そのような機会を作りやすいことが大学生の特権だと思います。
■これからの学生生活、そして将来
まだ将来に対してはっきりしたイメージは出来ていませんが、意匠・設計の研究室に入ってゆくゆくは設計事務所で働けたらいいと思っています。大学生のうちに設計事務所のアルバイトにもチャレンジしてみたいですね。今は数ある建築分野の中でも、意匠・設計と呼ばれるデザイン分野への関心が一番強いので、社会にも触れながら今の学びを将来に繋げるイメージが出来たらいいと思っています。
ただ、建築を学ぶきっかけは「手を動かすことが好き」ということだったんですよね。今はコンクリートの実験をやったばかりということもあって施工分野への関心もあります。やりたいことがたくさんあって困ってます。笑
大学のインターンシップも充実しているので、機会をうまく使いながら将来のビジョンを描いていきたいと思います。
※バーティカルレビュー
学部2・3年生時に作成した優秀作品を一堂に会して発表する講義。
※エスキス
「設計課題の報告会・相談会」を意味し、週に一度程度の頻度で自分の設計案を教授に相談し、アドバイスをもらえる機会。
※建ぺい率
敷地面積に対する「建築面積」の割合。土地によって建ぺい率の上限が決まっているので、同じ広さの土地でも建物を建てられる面積が異なる。
まだ将来に対してはっきりしたイメージは出来ていませんが、意匠・設計の研究室に入ってゆくゆくは設計事務所で働けたらいいと思っています。大学生のうちに設計事務所のアルバイトにもチャレンジしてみたいですね。今は数ある建築分野の中でも、意匠・設計と呼ばれるデザイン分野への関心が一番強いので、社会にも触れながら今の学びを将来に繋げるイメージが出来たらいいと思っています。
ただ、建築を学ぶきっかけは「手を動かすことが好き」ということだったんですよね。今はコンクリートの実験をやったばかりということもあって施工分野への関心もあります。やりたいことがたくさんあって困ってます。笑
大学のインターンシップも充実しているので、機会をうまく使いながら将来のビジョンを描いていきたいと思います。
※バーティカルレビュー
学部2・3年生時に作成した優秀作品を一堂に会して発表する講義。
※エスキス
「設計課題の報告会・相談会」を意味し、週に一度程度の頻度で自分の設計案を教授に相談し、アドバイスをもらえる機会。
※建ぺい率
敷地面積に対する「建築面積」の割合。土地によって建ぺい率の上限が決まっているので、同じ広さの土地でも建物を建てられる面積が異なる。